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基本情報

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システム工学部 デザイン情報学科

助教

松井 淑恵 (マツイ トシエ)

MATSUI Toshie

【連絡先】
電話番号:
FAX番号:
e-mail:
URL: http://www.wakayama-u.ac.jp/~tmatsui/index.html
【専門分野】
実験心理学(感覚・知覚・感性,学習・行動分析),知覚情報処理(音響情報処理),耳鼻咽喉科学(聴覚医学)
【研究紹介】
研究テーマ:
  聴覚心理学、音楽心理学

内容:
  (1) 聴覚系機能の計算モデル化と難聴理解への応用: ヒトの聴覚系における各処理段階(外耳・中耳・内耳・中枢)を計算モデルとして模擬することで、複雑で処理速度の速い聴覚系全体の理解を目指しています。このような精密な計算モデルを作ることで、これまで外部から観察できる「聞こえ」からの理解が中心であった難聴に対して、どの機能が低下したか、すなわち、どの処理段階が原因か、を突き止めることを可能にしようとしています。 (2) 骨導超音波補聴器の開発に伴う臨床試験: 重度難聴者になると、通常の気導補聴器を使用しても音を聞くことができません。聴神経が機能している場合は人工内耳という選択肢がありますが、専門家による外科手術が必要です。音声で変調させた超音波を骨導で与えることによって、重度難聴者でも音を聞くことができることが1990年代に発見されてから、骨導超音波を用いた補聴器の開発が進められてきました。難聴者の方々の協力を得て、この補聴器の臨床試験を行っています。 (3) 音楽の知覚認知の聴覚系からの理解: 音楽のメロディを形作り、和声を構成する楽器音の「高さ」の感覚は、ピッチと呼ばれます。このピッチは時に音色と混同されて知覚されることがあります。ピッチと音色を分ける要因は何か、ピッチをもたらす物理量は何か、長年議論が続いてきました。聴覚末梢では、音を蝸牛基底膜によって周波数分析してコーディングします。同時に、神経発火の時間間隔としてもコーディングします。この2種類のコーディンクが、音のピッチや音色の知覚にどのように影響しているのかを心理物理実験と聴覚の計算モデルによる検討で探ります。 (4) ピアニストの知覚認知・行動: ピアニストは、音楽の厳しい訓練を長年受けてきたことで、非ピアニストとは運動や聴取に関連する脳機能が異なっているという報告が多くあります。一方で、ピアニストたちは、どのような教育を受け、どのような演奏を得意とし、普段どのようなトレーニングを行っているのか、という点において多様であり、このことがピアニスト対象の心理実験、脳機能計測に影響を与える可能性があります。第一段階として、アンケート調査によりピアニストの多様性を調査しています。

キーワード:
  聴覚、計算モデル、補聴器、音楽、ピアニスト
【取得学位】
博士(音楽学) 課程博士 京都市立芸術大学 音楽学(音響心理学)
【所属学会】
日本音響学会
日本音楽知覚認知学会
日本基礎心理学会
日本耳鼻咽喉科学会
日本耳科学会
日本聴覚医学会
Acoustical Society of America
 

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